FXトレード 為替投資分析

昨日のイエレン議長の発言内容はFOMCと同じく利上げを粛々と進めていくことを市場に織り込んでいきました。ドル高で反応しましたが、ただインフレ率に関しては先行き不透明なままなので、利益確定売りが出ています。

 

今後のイベント

 9/27 アメリカ税制改革案概要発表
 9/28 ニュージーランド政策金利
    カーニーBOE総裁発言
    アメリカGDP発表
 9/29 ドラギECB総裁発言
    カーニーBOE総裁発言
 10/22 衆議院選挙
 10/26 ECB理事会

 

今日はアメリカ税制改革案が発表されます。内容次第で流れが変わってくるので注意が必要です。この数日間は期待先行でのドル買いも出ているので事実売りにも注意が必要です。

 

各通貨分析

ドル見通し

FOMCで年内利上げを織り込んでから上昇を続けていますが、本日発表の税制改革案がドルの流れに与える影響は大きいです。発表前後に乱高下する可能性もあるので、注意が必要です。発表内容と市場の反応を見極めていきます。

よほど悪い内容でない限りはドル上昇要因と見ていますが、数日間期待先行でドルが買われているので、事実売りにも注意しておきます。内容によりますが、下げたところは買っていこうと考えています。もし悪い内容であればドル売りでついていきます。

 

円見通し

北朝鮮リスクもあり、強弱混合ですが、円がテーパリングから最も遠い通貨なので、基本は円売りと見ています。ただ、追加緩和の余力もないので、金利差による円売りが出るだけで、急激な円売りは出にくい状況です。むしろ、急激な円高に注意しておくほうが良いでしょう。

衆議院解散は円売り要因との見方も多いですが、自民党が圧勝しても追加緩和などの余力が限られているので、選挙に向けて「希望の党」の勢力が強まれば円買いで反応すると見ているので、選挙に関するニュースに振らされる展開でしょう。

 

ユーロ見通し

ドイツ政治の行方次第でしょう。テーパリング期待でユーロは買われ続けましたが、期待ほどのペースでテーパリングが進むのか不透明です。10月のECBではっきりしますが、ドラギ総裁の発言もややトーンが弱まっているのと、ドイツ政治の見通しが立つまではユーロ買いは控えたい状況です。

ユーロ買いはマイナスのスワップポイントの負担が大きいので、ユーロ上昇の力が弱まれば高値で利益確定したくなるので、ユーロが上がっても利益確定に押される展開と見ています。急激なユーロ高はECBにとっても避けたいので、テーパリングは緩やかなものになるはずです。

 

ポンド見通し

カーニー総裁の発言を待ちます。11月利上げ期待が高まっているので、中期的にはポンド高になるでしょうが、インフレ対策の利上げなので利上げ後は急激なポンド安と見ています。EU離脱など課題が山積みなので、利上げ材料で上げきったところを売りたいと考えています。

 

各通貨ペア投資戦略

ドル円

しばらくは押し目買いで見ています。リスク要因で下げたところは買ってみようかと考えています。少し上昇に過熱感が出てきたので113~114円あたりに到達したら、ドル円ショートの検討を始めます。ドルは緩やかな利上げ、円は現状維持なので、ジリジリ上昇かレンジ相場と見ています。

 

ユーロドル

待っていた調整がようやく本格的になってきました。短期的にはユーロドルショートもありですが、その場合は利益確定をすぐにしていきます。テーパリングに向かっているのは事実なので、長期的にはユーロドルは上昇でしょう。1.16前半になったら調整の進み方を見て、ロングを検討するつもりです。

 

まとめ

ポンドは様子見します。ポンドドルショートは利益確定しました。メインはユーロドルの調整完了待ちとドル円のレンジ上限待ちです。ポンドは激しく動いたら検討します。今日のアメリカ税制改革案の発表での動きに振り回されないように注意深くトレードしていきます。

NZドルは政治に不安定さが出て利上げ期待も退いたので、しばらく戻り売りしていきます。豪ドルは利上げに着実に近づいている様子なので、どこかでロングを考えてみようかなと思っています。